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nickcage 's
Israeli-Trance-Disk Jacket Gallery




【イスラエリ・トランス・ディスク・ギャラリー】



【Q】'99年10月08日(金) 美弥さんの「書き込み」より

>>それから、話の中(最後の対談のようなもの)にイスラエリートランスという言葉が出て
>>きたと思うのですが、それってCDとかであるのでしょうか?
>>あるのだとしたら、どんなタイトルで誰のものでしょうか?

【A】(by nickcage)

イスラエル人のこさえたトランス、これイスラエリ・トランスは
CDいっぱいでてます。演歌みたいな泣きメロが特徴なので
日本人には(割りと)受けがいいです。
でもヨーロピアントランサーには馬鹿にされてるふしも.....(?)
サイケデリックトランスのコーナー(HMVより渋谷タワーがわかりやすい)で
ジャケットがむちゃくちゃださい、
もうこんなの金出して買いたくないよ!
というのが10中8〜9、イスラエリです。
イスラエリのひと、ごめんなさい(でも、ほんとのことだから...)

……ということで、さっそく現物を検証してみましょう(笑)


1■California Sunshine "same"/"Imperia"
ミーコ(といっても猫にあらず、DJです)とHa-Ellさんの2人組による、イスラエルを代表するトランス・ユニット――なのはいいとして、CDケースのフタと本体の接合部に「TRANCE」と銘記されても……(困)
●1st/サウンドシステムから飛び出るイルカ(?)に襲われながら鬼ごっこをするモザイク状のトランサー数名....ださい。
●2nd/山盛りのサフランライス、おっとピラミッド?から飛び出るイルカ(またかよ!)が勇ましい……CDイラスト(おせじ)。
ちなみに中身はどちらもキラキラしゅわしゅわ&軽めのトラック揃いだけれど、これがハマるとやみつきに!

2■Astral Projection "Dancing Galaxy"
最初に断っておきますがラルク・アンド・シェルのアルバムではありません!(マーク似てるよね)。アストラル・プロジェクションはイスラエリを代表するゴアトラ・グループで、最初のフルアルバム"Trust in Trance"の中にも"Kabbalah"や"People can Fly"など、初期ゴアの名曲目白押しなのですが……あえてここではセカンドアルバムをフィーチャー。こっちも全曲捨て曲ナシ、文句なしの傑作!なんだけど、この銀河系のど真ん中でブンブン自転しているヒトデ状のグルグルが、アストラル・プロジェクション――ってこと??? ちなみに3rdアルバムの"Another World"は英国Trancientから先行リリースされたジャケットカヴァーが垢抜けたぶん、中身はちょっとパワーダウン気味(つまりイスラエリ・ゴアで名盤を探したければ、できるだけださいジャケを探せ!ということだ!!)

3■MFG "Project Genesis"
個人的にはどこかアストラル・プロジェクションのバチモノ臭い存在が払拭しきれなかったMFGですが、この3rdアルバム(?)は、なかなか重厚な音造りで、アストラルの最新アルバム("Another World")よりもずっと気に入っております。しかしジャケットは3流SF映画の看板かとみまごうばかりのカッコ悪さ......

4■SFX. "same"
SFXはアストラル・プロジェクションの前身ユニットらしく、APのメンバーであるアヴィさんだのリオさんだの...の若き日(89-94)の佳作をまとめたアルバム……らしいのだが、正直いって、これ、カタログで見かけただけで、実物聴いてません<(_ _)>。しかしこの、中途半端なシュールレアリズム崩れのドロドロ幻想イラストは、どう考えてもイスラエリでしか採用されない、ダメジャケの典型だったので、あえて載せてみました(中身きいたひと、感想おしえてください!)。

5■VATrunt In Trance "Israels Psychedelic Trance vol.1 "
Trunt In Trance "Israels Psychedelic Trance vol.2"

タイトルどおり、Israel産 Psychedelic Tranceの佳作をあつめた名コンピレーション。vol.1はちょい軽め。vol.2 はOforiaのオープニングから飛ばされまくりのアップリフティング。vol.3は重厚な最近のイスラエリ・ゴア……と、中身の解説はさておき、ダビデの★にマダラ状の斑点が出ているこのカヴァーに、イスラエル魂が集約されてるというか、ださい。

6■VA Trunt In Trance" Psychedelic Vibes 2"
" Psychedelic Vibes "は、Trunt In Trance の気合いの入ったゴアトラ・コンピレーションで、このVol.2はMuses Raptの不世出のゴア・アンセム"Spiritual Healing"にはじまり、UbarTamaやTrancewave やJunoReactorの渋いMix違いを収録するなど、名曲揃いでとってもお買い得!……なんだけど、なんだよこの出来損ないの3Dオブジェは?(ちなみにVol.3はDelta やBypass Unitの名曲揃い、Vol.4はJohann にX-dreamに…と、フルオンのトバされまくりトラック集、Vol.5はほかのコンピと重なりすぎてて買ってません(^-^)

7■VA "The Indipendent Trance Revival"
「ホント頼むから、こんなジャケットじゃ1円も金出したくないってば!」……というキミの気持ちはよぉ〜くわかった、よしよし。でもね、このコンピはね、X-Dream, Total Eclypse, Ethnica, California Sunshine, Prana等そうそうたるメンツのキラーチューン満載で、イスラエリの枠すら越えた、はっきりいって98年の大傑作盤! ひとつジャケのダサさには目をつむって、女房を質に入れてでも買おう! 女房いないヒトは、買血でもしてくれや。

8■Tandu "Multimode"
なにやらチューブが螺旋をえがいてクルクル……と、イスラエリにしては珍しく3DCGの使い方に抑揚があって、まだ“見れる”ジャケット。しかし「イスラエリ・ダサジャケの法則」に珍しく反して、中身が抜群! サウンドクリエイターOfer君の本領発揮しまくりのヘヴィ&メロディアスなトラックは、相当やられます!(ちなみに同じOfer君のユニット"Oforia"は、英国ドラゴンフライよりフルアルバムが出ていて、コッチも大傑作!)

9■Pigs In Space "same"
これもカタログからスキャンしていて、実物聴いてません<(_ _)>。たしかtakeちゃんはコレ、持っていたハズ…….なかなかゴリゴリしていて聞きごたえある最近のイスラエリ・トランス、、、ということですが、中身はさておきユニット名の「宇宙豚」って、何考えているんでしょね?(と書いていながら、たしかユダヤでは豚は食べられない、聖なる動物だ、という説をどこかで聞いたのですが……どっちみちジャケダサには変わらないって!)

10■DNA.production "Virtual Jungle"
いったいこれは、DNA男君がDNA子ちゃんにプロポーズをしている場面なんでしょうか?じつはこれも実物聞いてないけ(またかよ!)んだけど、あまりに非道い/カッコ悪いジャケットなのでエントリー。DNA君おめでとう! ところでイスラエリにも、れっきとした美術教育とか、あるのかどうか……ちょっと不安にすらなってきました(なんて書いてて、国際問題に発展……するわけないだろ!)中身以前に、カヴァーで大損をしているタイプ(でも曲カッコ良かったら、どうしよう!)。

11■VA "Goa-Tel Aviv"
ゴア発‐テル・アビブ行き……だからどうした? ガイ・セバック君がちょい古めの2軍イスラエリトランスをコンパイルしたコンピレーションで……正直中身はあんましパッとしませんが、インナースリーブに「イスラエル版ラブパレード」の告知が入ってて、これがまたもんのすごくダサい(笑)。ちなみにイスラエルのラブパレードでかかる音楽は、トランス/トランス/トランス/ハウス/トランス/トランス……だとな(絶句!)

12■VA "Trance from Israel (mixed by dj Guy)"
初期ゴアトラ(Etonica, Technosomy)と、その前身のトランステクノ(Speedy-JとかX-Dreamとか)をほどよくブレンドされた、イスラエリ産DJミックス2枚組。そんなにベタベタでないかわり派手さには欠けるけど、むかしのトランスパーティの雰囲気を予測するのには、けっこういいんじゃないでしょうか? え、ジャケットの出来? ごらんのとおり。

13■VA "Balagan"
アストラル・プロジェクションやMFGやサンドマン等を収録した、初期イスラエリ・ゴアの名コンピ盤。キャベツの中に目玉? 踊るインディアン? サイケデリック・レタスってこと??? ちなみにタイトルの「バラガン」の意味は、清野さんの単行本『地の果てのダンス』に書いてあるので読もう!

14■Infected Mushiroom "The Gathering"
シヴァ・スペ(詳細は後述)でヨークの片割れをつとめるElez Aizenさんが、気合いタップリにこしらえた……イスラエリなのにベタベタに終始することなく、ゴリゴリとした男気サイ・トランスを追求した99年の名盤。大推薦。しかしジャケットはご覧の通り、キノコをわしづかみにして“イッちゃってる”オナゴのイラスト(しかも乳首は大勃起...)。裏ジャケによるとここは、「テル・アビブの廃虚でキノコ星人たちがキノコDJに操られてキノコパーティをしている」という設定らしいが、そんなこたあどうでもいいか!

15■Luminus "Journey Into Your Dream"
つい数日前、ディスクユニオンの中古棚で700円で拾ってきた本盤、またもや新たな悪趣味ジャケットの境地として、インフェクテッド・マッシュルームとはまた別次元でのサイテー争いの覇者がここに……。「踊ってるみんなはお釈迦様の掌の上なのよウフフ」っておシャカがそんなヘルス嬢みたいなマニキュアしとるか! アンド掌で踊るドバカどもの恰好ときたら、全員アロハ?にサングラス着用。80年代のジャーニーやスティクスだって、ここまで冴えないジャケにはならなかったのに……。ちなみに中身は「今どきこれをやるかい!」というような典型的ベタベタ・イスラエリ! もちろん愛聴してます(溜息)。

番外編■MIKO&HAE-L.
最後にオマケ、California Sunshineの1stのインナーより。ミーコとハー・エル(え、エル?)さんの貴重な2ショットだあ〜! どうでもいいけど背景の手書き模様、サイケのつもりなのかしら???

ここまで本コーナーを見てくれたあなた!
あなたの彼氏のCD棚が、
こんな極彩色&ド下手イラストのダサジャケで一杯だとして、
それでもあなたは彼を愛せますか?!?
(なんのコーナーなんだ?)


……えっとそれから、掲示板でも話題になった(乳酸菌飲料ではなく、DJのほうの)ヨーク率いるShiva Space Technologyのジャケットもまた、イスラエリ・ダサジャケを語るうえで、はずすことのできない逸品揃い(とくに最新コンピのvol4は、小学館系の少年マンガ並みの偏差値の低いデジタル・シヴァ神の姿が……)なのです、が、残念ながら私はテープでしかこれを所持していないので、こっち方面はコレクターのさとこ女史にいま請求しておきますので、期待しないで待っててくれや!

(注:この文章は書き手の独断によって書かれたものであり
図画や音楽にたいする印象や評価は極私的なものであることをお断りしておきます)



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