Trance Disk Hunter 厳選!?

読むトランス・ブック・カタログ、
略して“読むトラ”


text by nickcage
(↓)カテゴリー(↓)
1◇単行本◇◇
2◇雑誌・ムック◇◇
3◇テクノ/DJ&ダンス・カルチャー◇◇
参考1◆PTPHBに読者層が重なる書籍
参考2◆PTPHBに読者層が重なるコミック
参考3◆PTPHBに読者層が重なるCD


パーティ、音楽、そして様々なアプローチから“トランス”とか“サイケデリック”“ダンスミュージック”“DJカルチャー”に関する、示唆、知識、ヒントとなる本を集め、寸評とともに列記してみました。ちなみに書名かカヴァー画像にリンクが貼ってあるものは、amazon.co.jpにて購入可能のものです(但し在庫の有無は、時の運などに左右されがちなので……品切or絶版でも、決して当方に文句言うことなく、新古書店や図書館で根気強く捜してください。3000円の本が●ックオフの100円コーナーを漂流していることも!!)。
[更新履歴]
テクノ/DJ&ダンス・カルチャーに、 『 電子音楽in JAPAN』、 『200CD DJファイル』、 『 そして、みんなクレイジーになっていく』、 『 DJカルチャー―ポップカルチャーの思想史』、 『 実践カルチュラル・スタディーズ(ちくま新書)』、 『 文化=政治――グローバリゼーション時代の空間叛乱』、 の6冊を一挙、追加!》
単行本に『 太陽と風のダンス』を追加しました》
PTPHBに読者層が重なるCD別ページ立てに増設しました》
PTPHBに読者層が重なるコミック、並びにCDを改装しました》
テクノ/DJ&ダンス・カルチャーの基本文献5冊を追加しました》

●単行本
RAVE TRAVELLER―踊る旅人
清野 栄一:著、ジェフリー・ジョンソン:写真/太田出版*1997
“踊る場所”を求めて地球をさまようレイヴァーたちの、音とシンクロし、トランスする一瞬を描く、ロード・ストーリー(帯より)。小説のようであり、ルポルタージュや旅行記、評論のようでもあり、そのいずれでも(厳密には)ない、不思議な魅力のあるテキスト。ヨーロッパ(ロンドン、北欧、プラハ、ベルリンのラヴ・パレード)〜日本(レインボウ2000等)〜インド(ゴア)……等々、著者自身が旅行し、各地での“レイヴ”とそれを巡る人々の生き様を記録した貴重な1冊。97年夏、本書が刊行された当初は、トラヴェラーとかゴア・トランスとかレイヴ・パーティとか、そういう言葉もまだまだマイナーだったことを想うと……今読んでも古びていない、この分野の基礎文献にして、必読の書。

檻のなかのダンス
鶴見 済:著/太田出版*1998
体をジッと大人しくさせ、脳は意識過剰で狂わす監獄社会に対して起きた、ダンスという暴動。将来よりこの一瞬! 優越感より体の快感!!幸せはクスリで!!! 覚醒剤所持で逮捕された『完全自殺マニュアル』の著者がその監獄体験から、現代社会の生き苦しさの正体を明かし、楽に生きる哲学まで示した、渾身の一冊……と、「BOOK」データベース丸写しで申し訳ないですが、「ダンス・ムーヴメント完全解説――体の反乱」は、“ダンス”について書かれた90年代屈指の名文なので皆んな読んでみてくださいな……。
参照レビュー: http://www.hotwired.co.jp/cave/work/w05004.html

地の果てのダンス
清野 栄一:著/メディアワークス*1999
レイヴ、旅、ろくでもない生活、テクノ、音、ダンス、山、デザート、ロード・キル、死者、景色、エクスタシー…。オーストラリアの荒野から東京、そしてカンボジア国境と、世界の辺境から私たちの生活空間まで、幅広いレンジをカバーしたロード・ノベル。第5章「レイヴ・フリーク」は、HotWiredで連載された [Future Tribe Talk なぜ僕らは「レイブ」へ向かうのか…] を加筆・再録したもので、これが後の対談集『レイヴ力』の呼び水になった……ような所も。巻末アンケート「Voices from the dance floor」も(よく読むと)面白い、デス!(ところで本書は版元のメディアワークスでも在庫切れらしい。古本屋で見つけたら、迷わず買っておこう!)

レイヴ力―Rave of life
鶴見済、清野栄一ほか:著、木村重樹:編/筑摩書房*2000
生きてる実感/論理の臨界……“踊ってみて”始めてわかったこと=“ダンス”の果てに見えてきたアレコレを、『完全自殺マニュアル』の鶴見済と『レイヴ・トラヴェラー』の清野栄一の両氏をメイン・ホストに、そしてツヨシ(DJ)、田中宗一郎(SNOOZER編集長)、上野俊哉氏らをゲスト対談者に迎えた対論集。話題の中心は(レイヴ・)パーティだが、音楽や文化のトピックにとどまらず、20世紀最後の10年間(ディケイド)を象徴するような社会的/ライフスタイル的なトピックにも言及しつつ、拡大傾向にある(日本の)パーティー・シーンを見直す試み、でもある。ちなみに題名でもある“レイヴ力(りょく)”とは、「パーティからどれだけの快楽を引き出せるか?」という鶴見氏の造語。

太陽と風のダンス
ゴルゴ内藤:著/太田出版*2004
「タイ、インド、アフリカ、ヨーロッパ……。ドーパミン全開、ドラッグ&セックス満載のレイヴ巡礼の旅に出たおれが、地球の果てで見つけた0.000000001パーセントの希望とは?」……というわけで、地球の裏側や反対側やら、世界じゅうのアチコチのパーティー・シーンで繰り広げられる主人公の“ヤンチャ三昧”そのものは、ま、ご愛嬌だとして、その“つかの間”の高揚感(アゲアゲ?)〜祝祭的体験の後に到来する(あの、パーティ・フリークにはお馴染みの)落ち込み/ユーウツ/ダメダメ状態……の描写の件は、とって〜もリアル! それだけでも読む価値あり!?

サイケデリック・トランス・パーティー・ハンドブック
木村重樹:編著/河出書房新社*2002
“パーティ”を発火点にサウンド、ヴィジュアルからファッション、ライフスタイル、そして思想や文化全般にまでシーンを拡大させている[サイケデリック・トランス]。先のみえない現代を“グルグル&イケイケに”サヴァイヴするための知恵と工夫を、この一冊に集結! ……というわけで、地理/歴史/音楽/美術/理科(?)/家政学/社会学/経済学(?!)と、あらゆる科目にも対応! Trance Disk Hunter公認(?!)、世界でも類をみない、1冊まるごとサイケデリック・トランスに費やされた、全てのパーティ・フリークの為のハンドブック。ニュージーランド在住の重鎮サイケDJ、Ray Castle氏も“こりゃスゲエ!”と感心した1冊でもあります(実話)...

【参 考】 サイケデリック・トランス・パーティー・ハンドブック を買った人は、
こんな本も買っています or 興味を示しています
(amazon.com調べ)


【参 考・2】 サイケデリック・トランス・パーティー・ハンドブック をクリックした人は、
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こんなCDに興味を持っています。
MORE ! ←タイトル数が多くなってきたので、別頁だてにしてみました

●雑誌・ムック
クイック・ジャパン VOL.13
発行:太田出版*1997
映画版『エヴァ』の感想記などが掲載されてて、何やら時代を感じさせなくもないが……肝心の記事は「特集=脳に効く音楽……ゴア・トランスって何?」で、「パーティ・マニア座談会 踊りたい人のゴア・トランス入門」として、鶴見済×吉永嘉明×清野栄一という、知る人ぞ知る(!?)強力なメンバーの座談会に始まり、「サイケデリック・テクノDJ TSUYOSHI(鈴木剛)インタビュー」「浅野忠信とゴア」などを収録。浅野クンは表紙も飾っています……。

危ない1号:第3巻 特集・快感
編集/ジャム工房 発行/データハウス*1997
極めてオドロオドロしい題名で、90年代半ばの青年男女をかどわかした“伝説の暗黒ムック”ですが、この3巻目は“快感特集”ということで、後半記事にて「ひたすら気持ちいい音楽――テクノのススメ」と「ヒッピーの聖地の歩き方――さようならゴア」「日本のトランスパーティのパイオニア――イクイノックス・インタビュー」を収録。ゴア特集は“トラベラーが教えるゴアの歩き方”“クラバー娘のドタバタ珍道中”“生活者のゴア”“ゴア・トランス・ガイド”“ゴアの音の変遷”など、今読み返しても貴重な証言やルポを多数収録。今は亡きイクイノックスのインタビューが読めるのも貴重。前半頁を糊付けしてでも、読むべし!読むべし!読むべし!!

ラブ・キャンプ―ロックフェス&レイヴ・パーティー・キャンプ・マニュアル
草刈朋子:編著/マーブルブックス*2001
アウトドア(野外)で行われる音楽フェスティバル〜レイヴ・パーティの“より快適で楽しい過ごしかたについて書かれた”1冊。パーティ情報の見つけ方(!?)から「あなたにでもできる、テントの飾り方」チルアルト&盛り上げ(秘)グッズ。キャンプで簡単カフェごはん……等々、かな〜り敷居が低めなので、コアな踊り人の方々は“ケッ!”と思われるかもしれませんが、キャンプにもアウトドアにも縁遠い若者にとっては、これ1冊でけっこう参考になる&実用的な助言が書いてある1冊です。巻末の「よくわかるフェスティバル&パーティ・カルチャー用語集」は、なかなか読んで面白いワード解説集。

SPECTATOR / Love and Peace Issue ; スペクテイターVol.6 (2001Winter issue)
エディトリアル・デパートメント*2001
トラヴェラーやハイライフ(!)特集など、独特の切り口と美しいグラフィック&写真で知る人ぞ知る雑誌「スペクテイター6号」は、レイヴ・パーティと平和のためのピース:特集。国内有数のパーティ・オーガナイザー・インタビュ−は、ソルスティス/テクノフラックス/OVA/アルカディア/メタモルフォーゼ/地球屋/トランスカフェ/ライフフォース/戸隠実行委員会/ヴィジョンクエスト/スターゲイト/ラビリンスと、12もの団体の代表者にインタビューしまくった労作。ほか、MikoやJorgにアンケートしたり、トランスDJの楽屋裏に潜入したり、レイヴ出店紀行……などなど、読み物記事も豊富。

TWISTED VISUAL MOOK*PSYCHEDELIC & TRANCE / サイケデリック&トランス
コアマガジン*2002
「踊るばかりがトランスじゃない」ということで、、見てハマるヤツ、題して曲がり図版集……それがこの『サイケデリック&トランス』。 イクイノックスというトランス・パーティーのデコレーションを担当していたkc氏、トランス界の大御所・ブラフマ、現代アートの鬼才・宇川直宏氏等のサイケな絵がドドーンと入って、ウミウシやイソギンチャクの写真、レイヴ・ルポやサイケデリック・ディスク・ガイド、サイケデリクス(やりまくり)体験記、ツゥイステッドなコミック(ねこぢる/山野一)なども入ったA4版のツゥイステッドな1冊。アート系から自宅(テント? バンガローでガンバロー?)ハマリ系まで、実用的かつ芸術的な1冊。マスト・バイ!


3●テクノ/DJ&ダンス・カルチャー
200CD テクノ/エレクトロニカ ―新世代電子音楽ディスクガイド
200CDテクノ エレクトロニカ編集委員会 :編/立風書房/2002
最先端のエレクトロニカを中心に、初期電子音楽、トランス、ポストロック、グリッチまで広がる複雑多岐なテクノ・ワールドの探索ガイド!……という触れ込みで、シュトックハウゼンやライヒ、ライリーから、オウテカやオヴァル、くるりにウバタマ・ドット・コムまで(!?)を所収した、ピコピコ音楽CDカタログ。ちなみにトランスのカテゴリーでは、以下の10アーティストがエントリーされてます(ワシが担当した…)⇒Jam & Spoon/Sven Vath/Paul Van Dyke/System 7/Eat Static/Juno Reactor/Astral Projection/Hallucinogen/X-Dream/UbarTmar.com

200CD DJファイル
200音楽書編集委員会 :編/学習研究社/2004
「いまや単なるディスクジョッキーからミュージシャンに進化したDJと、そのクラブシーンについて、時代と地域から概観。約30年にわたるDJカルチャーの内容を紹介。さらに世界のトップDJ名鑑として使えるディスク・ガイドにもなっている」という触れ込みですが、本書には私は参画しておらず……。CDで聞くDJ Mixかと思いきや、サウンド・クリエイター(アーティスト)とDJの境界が曖昧なセレクションは、やや戸惑うものの、DJガイド〜ダンス・ミュージックCDカタログとしては、十分使えますが・・・。

テクノ:バイヤーズ・ガイド ―selected techno discs1983-2003
三田格:監修/河出書房新社/2003
バリアリック・ビートやレイヴからトランスやエレクトロニカまで……20年来のテクノ・シーンの変遷を、各ジャンルのガイダンスと主要アーティスト/ユニットのディスク・レビューによって詳解! なにしろレビュー点数4000枚!という、正気の沙汰をいささか逸脱しかけた物量で検証する“テクノのあゆみ”。ちなみに10章「ゴア&サイケデリック・トランス」の項目アーティストは……SYSTEM7/EAT STATIC/YOUTH/JUNO REACTOR/THE INFINITY PROJECT/HALLUCINOGEN/TOTAL ECLIPSE/MAN WITH NO NAME/X-DREAM/KOXBOX/TSUYOSHI SUZUKI/TRANSWAVE/SAAFI BROTHERS/ASTRAL PROJECTION/CALIFORNIA SUNSHINE/INFECTED MUSHROOM/OTHERS(その他)、といった案配。

電子音楽in JAPAN
田中雄二:著/アスペクト /2001
「1955年、NHK電子音楽スタジオで生まれた日本の電子音楽。この未知の音楽は、先達の驚くべきフロンティア・スピリットに支えられて発展し、やがてポピュラー音楽にも浸透。YMOというモンスターによって一時代を築きあげた……」。R&Rとほぼ同じくらいの歴史をもつ「電子音楽」を、こと日本国内に限ってその誕生から発展までを辿った、大冊のノンフィクション・ルポ。81年のテクノポップの終焉で幕を閉じていた旧『電子音楽イン・ジャパン1955~1981』を大幅に加筆・修正し、90年代にまで言及した決定版がコチラ。

ブラック・マシン・ミュージック―ディスコ、ハウス、デトロイト・テクノ
野田 努:著/河出書房新社/2001
「ディスコ以降のブラック・ミュージックの歴史。黒人とアメリカ社会の変容を踏まえつつ、ファンクやアシッド・ハウス、ロックを経て、デトロイト・テクノの現在までを辿る。来るべき都市生活の倫理へと向かう、かつてない音楽‐文化論」……というわけで、トランスやサイケデリックとは全く別の文脈から、(音で)未来や宇宙を描きつむこうとしたアフリカン・アメリカンたちの格闘と試行錯誤の歴史。とにかく2台のターンテーブルとミキサで、延々とストーリーを構築する“DJ”ミュージックの発生を瑞々しく描く場面などが……感動的!

クラブ・ミュージックの文化誌―ハウス誕生からレイヴ・カルチャーまで
野田 努&宝島編集部:編/JICC出版局/1993
「80年代末、イギリスで起こった未曾有のダンス・ブームは“エクスタシー”というケミカル・スタッフを携えて、社会現象にまで及んだ。パンク・ムーヴメント以降訪れた、この最大のユース・カルチャーはやがて世界に飛び火し、これまでの音楽地図を一新した」……。「サマー・オブ・ラブ」がもたらした変革の夢と現実を検証する、世界でも(かなり)早期の段階でダンス・ミュージック全般を対象にした論考中。80年代末の英国を席巻したレイヴ・シーンの紆余曲折&栄華盛衰は、昨今のパーティ事情(客層問題)と見事にリンクしているのも興味深い……というか、歴史は繰り返すのか? 残念ながら品切絶版状態が続いているので、古本屋や各種オークション・サイト、ユーズド・ストアなどで探してみて下さい。

そして、みんなクレイジーになっていく
DJは世界のエンターテインメントを支配する神になった
ビル・ブルースター&フランク・ブロートン:著/ プロデュースセンター出版局 /2003
「DJがレコードをまわし、その曲にあわせて踊るというコンセプトが生まれた場所は、ニューヨークでもパリでもない。イギリスはウェスト・ヨークシャーのオトリーだった」。ただ“ひとの作った曲が収録されたレコードをかけ続ける”だけのDJが、なぜアーティストでありシャーマンであり、今日ではセレブリティの仲間入りまで果たしたのか? ディスコやクラブ・シーンにとどまらず、ラジオのDJシーンから、レイヴやスタジアム・イヴェントを湧かせる当世“スーパースター”DJまで……広義の“DJカルチャー”を、そして20世紀後半のダンス・カルチャーを……古くはノーザンソウル、レゲエ、からディスコ、ヒップホップ、ガラージ、ハウス、テクノ、ハイエナジー迄……満遍なく考察した名著。プロDJ志願者、DJイヴェントオーガナイザー必読!

DJカルチャー―ポップカルチャーの思想史
ウルフ・ポーシャルト:著/三元社 /2004
「ポップ・ミュージック/サブカルチャー・シーンを対象にして、作者の死、近代的自我の消滅というポストモダン的テーマの思想的有効性を哲学、芸術史、美学を視野に入れつつ検証する」……とのことですが、何やら小難しい本のような気が……(まだ読了していないので、感想はまた次の機会に・・・)。ちなみに、かの清野栄一氏が帯原稿を寄せています。

イギリス「族」物語
ジョン・サベージ :著/ 毎日新聞社/1999
テディ・ボーイズやロッカーズから、モッズ、グラム、パンクスに、ニューロマンティック、マンチェスターからレイヴ・カルチャーまで……スタイルで結ばれた若者たちの生態、そして、その背景。英国の若者たちが、ファッション・音楽・ダンスの様式美に耽ることのできた頃のロマンチックな青春群像を描くと同時に、その社会学的な意味合いを探る。モードとしての“レイヴ・カルチャー”がよくわかる、英国若者文化論。

実践カルチュラル・スタディーズ (ちくま新書)
上野俊哉+毛利嘉孝:著/筑摩書房 /2002
「カルチュラル・スタディーズは、日常生活のなかで出くわす様々な問題に対応するための視点と方法を考える。サブカルチャーやメディアに深く関わりつつ、文化と政治の関係を見つめ、日常生活のなかでの抵抗の論理を作り上げる運動は、現在どこまで進んでいるのか。マニュアルもプログラムも模範解答もない問題群へ向かうカルチュラル・スタディーズの、最新動向と実践のかたちを明らかにする」……というわけで、本書内の「第4章 サブカルチャー研究」において、ヒップホップやポスト・コロニアリズム理論を踏まえたメディア研究と並んで“野外パーティ/レイヴの文化と実践”なる項目が収録されています。大学生でも十分読めるわかりやすい文章です(それでも「読めない!」という貴方、高校の現国からやり直そう!)。

文化=政治――グローバリゼーション時代の空間叛乱
毛利嘉孝:著/月曜社/2003
「反グローバリズム運動や反戦運動に見られる、ストリート占拠、カーニバル、パフォーマンス、サウンドデモなどの80年代以降の「新しい社会運動」の波を、「新しい文化=政治運動」としてとらえ直し、その可能性を実践的視点から考察する」……というわけで、カーニバルやストリート占拠やパレードからレイヴに至る道筋が、ほのかに見えてくる名著であります。大学生でも十分読めるわかりやすい文章(それでも「読めん!」という貴方……以下ry)。


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今後の更新の参考にさせていただきます。

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